トランプ氏、ワシントンのイースト・ポトマック・ゴルフ場を「全米オープン級」コースに改造へ 11月15日着工を予告

ワシントン
ドナルド・トランプ米大統領は18日午前10時9分(米東部時間)、トゥルース・ソーシャルで、ワシントンD.C.のイースト・ポトマック・ゴルフリンクス(East Potomac Golf Links)の跡地にメジャー大会を開催できるチャンピオンシップ・ゴルフ場を建設すると発表した。トランプ氏は、ダグ・バーガム長官が率いる内務省が計画をまとめ、ゴルフ場設計者トム・ファジオ氏の設計に基づく復元工事が11月15日に始まると明らかにした。既存コースは同日に営業を停止し、新コースは約15カ月後に開場する。1時間近くたった後には、バーガム長官と内務省名義の声明が同じアカウントに投稿された。このゴルフ場は国立公園局が管理する公園用地にある。内務省と国立公園局(NPS)はこの計画をめぐり、2月から連邦裁判所で訴訟を抱えている。
トランプ氏、一般に開放するメジャー大会級コースの建設を表明
トランプ氏は投稿で、内務省が現在のイースト・ポトマック・ゴルフリンクスの跡地に「a World Class Championship Golf Course(世界最高水準のチャンピオンシップ・ゴルフ場)」を建設する計画をまとめたと書いた。新コースは完成後に「open to the Public(一般に開放)」されるとした。競技レベルは最高水準に設計し、全米オープン、全米プロゴルフ選手権、ライダーカップ、プレジデンツカップといった大会を開催できるようにする構想だ。
経済効果も強調した。トランプ氏は「This Course will create many Jobs, and have a tremendously positive Economic Development impact(このコースは多くの雇用を生み、経済発展に非常に大きな好影響を与えるだろう)」と述べた。続けて「Millions of Dollars will inure to the Capital area(数百万ドルが首都圏にもたらされるだろう)」とした。
米国のゴルフ団体3つには既に知らせたとした。トランプ氏は、全米ゴルフ協会(USGA)、全米プロゴルフ協会(PGA of America)、PGAツアーが「have already been notified that they will soon have one of the Best(間もなく最高の大会会場の一つを持つことになると既に通知を受けた)」と記した。3団体がこのコースで大会を開くと約束したのか、工事費を誰がどれだけ負担するのかは、投稿で明らかにしなかった。
投稿には水彩画風のコース配置図が添付された。ポトマック川の細長い島の上に18ホールのコースとドライビングレンジが描かれ、左に大統領の紋章、右に内務省の紋章が入った。
トランプ氏、倒れる木と崩れる護岸を再建の理由に挙げる
トランプ氏は現在のコースはもはや役に立たないと評価した。投稿は「The current Course is old, broken, dilapidated(現在のコースは古く、壊れ、荒廃している)」と断じた。コースのあちこちに「falling, dangerous, and disease infested trees(倒れかけた、危険で病気に侵された木)」があり、「a collapsing and hazardous seawall(崩れかけた危険な護岸)」があるとの説明だ。
トランプ氏は元のコースの姿も引き合いに出した。イースト・ポトマックは開場当初、「it was famous for no trees, with views of Washington, D.C., for all to see(木がなく、誰もがワシントンD.C.の景色を見られる場所として有名だった)」という。今は「it is completely overgrown, dysfunctional, and unsafe(完全に草木に覆われ、機能を失い、安全ではない)」とした。
工事日程は具体的に明らかにした。トランプ氏は「Restoration work will begin on the Fazio Design on November 15th(ファジオ氏の設計に基づく復元工事が11月15日に始まる)」とし、その日が「when the old Course will be closed to play(旧コースが営業を停止する日)」だとした。完成時期は「The new Course will be opened in approximately 15 months(新コースは約15カ月後に開場する)」と示した。
内務省名義の声明、細部の変更は公園の専門家の判断に委ねる
米東部時間午前11時2分には、ダグ・バーガム長官と内務省を三人称の主語とした声明がトランプ氏のアカウントに投稿された。文末にはトランプ氏の署名が付いた。声明は、バーガム長官と内務省が旧イースト・ポトマック・ゴルフリンクス跡地での新ゴルフ場の開発を「is very excited about(大いに期待している)」との一文で始まった。
声明は設計者に謝意を示した。「We would like to thank Tom Fazio for his initial conceptual design and ideas(トム・ファジオ氏の初期の概念設計とアイデアに感謝したい)」との一文だ。ゴルフ界と内務省の他の関係者が寄せた意見にも感謝を表した。
声明はファジオ氏の設計をそのまま確定しなかった。現場の状況によって変わり得ると明言した。「Any variance or changes will be made, depending on site conditions(いかなる相違や変更も現場の状況に応じて行われる)」との一文に続き、その判断は「by the Experts in Parks and Recreation(公園・レクリエーションの専門家によって)」下されるとした。これらの専門家の「experience and knowledge in Seawalls, Landscaping, and Design are second to none(護岸、造園、設計の経験と知識は誰にも引けを取らない)」との評価も付け加えた。
設計案自体は5月14日、バーガム長官のX投稿で公開された。
Excited to unveil the design for the East Potomac Golf Links renovation from Fazio Design.
— Secretary Doug Burgum (@SecretaryBurgum) May 14, 2026
Like iconic public courses of Bethpage Black & Torrey Pines, East Potomac will offer locals—of the National Capital Region—championship-quality golf at affordable, highly discounted… pic.twitter.com/foLZAAcsj3
バーガム長官はこの投稿で「Excited to unveil the design for the East Potomac Golf Links renovation from Fazio Design(ファジオ・デザインによるイースト・ポトマック・ゴルフリンクス改修の設計を公開できることにわくわくしている)」と表明した。ベスページ・ブラック、トーリー・パインズのような名門パブリックコースのように、首都圏の住民に「championship-quality golf at affordable, highly discounted…(手ごろで大幅に割り引かれた…チャンピオンシップ水準のゴルフ)」を提供するとの内容も盛り込まれた。
着工日、6月発表時の9月1日から11月15日に延期
トランプ氏がこのゴルフ場の着工日を公表したのは今回が2回目だ。トランプ氏は6月28日午前11時42分(太平洋時間)、トゥルース・ソーシャルで、内務長官や側近、トム・ファジオ氏とその息子ギャビン・ファジオ氏と共にコースを視察したと明らかにした。当時の投稿は「Work on the new Course, which will go quickly, will begin on September 1st(新コースの工事は迅速に進み、9月1日に始まる)」としていた。
6月の投稿はコースの状態をより詳しく描写した。トランプ氏は、残っているスプリンクラーでは必要量の10%もまかなえないとした。芝はほとんど枯れ、グリーンは「virtually unplayable(事実上プレー不可能)」だとした。長年管理が不十分で、維持予算も少なかったとの診断だ。トランプ氏は同じ投稿で、最も重要な銅像・記念碑・噴水73カ所の補修に言及した。リフレクティング・プール(Reflecting Pool)は破壊者が防水パッドを破ったため7月4日以降に水を抜いて修理するとし、ラファイエット公園は「has not looked so good since its inception in 1820(1820年の造成以来、これほど良く見えたことはない)」とした。
今回の18日の投稿には、9月1日の着工がなぜ11月15日に変わったのかについての説明はない。
政府、国立公園局が独自の権限で改修を進めると裁判所に説明
この計画は法廷に持ち込まれている。ワシントンの保存団体DC保存連盟(DC Preservation League)とゴルファーのデイブ・ロバーツ氏、アレックス・ディクソン(Alex Dickson)氏は2月13日、ワシントンDC連邦地裁に、内務省と国立公園局、バーガム長官、国立公園局長の権限を委任されて行使するジェシカ・ボウロン会計監査官を相手取り訴訟を起こした(事件番号1:26-cv-00477)。審理はアナ・C・レイエス判事が担当する。原告側は国家環境政策法(NEPA)、国家歴史保存法(NHPA)、国立公園局設置法(Organic Act)違反を挙げ、計画の執行停止を求めた。