米財務省OFAC、北朝鮮のSEKスタジオ関連の中国企業2社・中国人1人を制裁リスト(SDN)から除外…イラン関連18件を新規指定

米国
米財務省外国資産管理局(OFAC)は10月21日、北朝鮮のSEK Studioと関係のある中国企業2社、中国人1人、ベラルーシ人1人を特別指定国民(SDN)リストから除外した。同日、イラン関連の個人5人、企業4社、船舶9隻を新たに指定した。
リストから除外された対象
除外された北朝鮮関連の対象は3件である。上海墨星文化メディア(Moxing Cartoon)、上海紅漫アニメーションデザインスタジオ、そしてLu Hezhengである。OFACのリストにおいて、MoxingとLu HezhengはSEK Studioと、紅漫はLu Hezhengと関係していた。いずれも上海市徐匯区に住所を置く対象である。
ベラルーシの対象は、ミンスクに住所を置くAndrei Rybakovの1人である。リストには綴りの異なる3つの名前で掲載されていた。同人物はベラルーシ制裁の対象であった。
2021年の指定
米財務省は2021年12月10日の世界人権デーにこれらを制裁対象に指定した。当時の報道発表資料では、SEK Studioを「北朝鮮政府が運営するアニメーション制作会社」と呼んでいた。北朝鮮と中国にいるアニメーション労働者が外国顧客の業務を行っているとし、外国のメディア企業が安価な労働力を求めて下請け発注を続けているとした。
報道発表資料によると、SEK Studioは複数の偽装会社を利用して北朝鮮政府を対象とする制裁を逃れていた。Lu HezhengはNings Cartoon Studioの幹部従業員であり元株主であった。SEK Studio関係者と協力し、Ningsや他の中国の偽装会社を経由した送金を支援した。紅漫スタジオの単独株主もLu Hezhengである。これらの偽装会社は、ここ数年で外国の顧客から数百万ドルを受け取っていた。
指定の理由はそれぞれ異なっていた。Lu HezhengはSEK Studioへの財政的・物質的支援を行ったこと、紅漫はLu Hezhengが所有または支配する企業であること、MoxingはSEK Studioのために行動しようとしたことであった。
イラン関連の新規指定
新たに指定された個人5人はいずれもパナマ国籍である。そのうち2人はギリシャ国籍も有している。5人はパナマ市の法務サービス会社Karnakis and Karnakisと関係している。
企業4社は、Karnakis and Karnakis、シンガポールのAmigoz Singapore、パナマのRoxette Maritime Shipping and Trading、ドバイのWhales Shipping Lineである。Whales Shipping LineはAmigoz Singaporeと関係している。
船舶は9隻である。Roxette Maritimeと関係するパナマ船籍の7隻は、ANEMOS、DESTINY、FLAMINGO 1、GLORIS、HARMONY、PRIDE、PRINCEである。Whales Shippingと関係するアラブ首長国連邦(UAE)船籍の2隻は、WHALES DIAMONDとWHALES PEARLである。
一般許可
OFACは同日、3件の一般許可を発行した。イラン一般許可GGはKarnakis and Karnakisとの取引の清算を認める。HHは10月21日に制裁対象となった対象および船舶に対する清算活動、限定的な安全・環境関連の取引、貨物の荷揚げを認める。ロシア一般許可131KはLukoil International GmbHの売却に向けた条件付き契約の交渉・締結、および関連する維持活動を認める。
OFACはよくある質問(FAQ)の1224番と1225番も改定した。
出典(KST)
- 米財務省OFAC・2026-10-21 措置・https://ofac.treasury.gov/recent-actions/20261021
- 米財務省OFAC・2021-12-10 報道発表資料・https://home.treasury.gov/news/press-releases/jy0526